2024年に読んだおススメの2冊

2024年に読んだおススメの2冊

2025年01月06日
その他
2024年に読んだおススメの2冊
新年おめでとうございます。皆様気持ちも新たに新年をスタートされていることと思います。
振り返ってみると、私にとって2024年は非常にドラマチックな1年でした。2025年も有意義な時間になるよう適当に頑張ります。

さて、そんな私が再生医療に限らず読んだ本のうち、お勧めの2冊はこちらです。
今年はあんまり本を読まなかったような…。

・生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」」は起きたのか 
 私にしては珍しくアイザック・アシモフの方ではなく、小林 憲正先生の著作です。ネット記事でたまたま記事紹介されているのを読み、すぐに検索して購入しました。
生命の起源という難問に対して、新しい情報も交えながら平易な内容になっています。

「生命のの起源」と「宇宙」

この二つの単語が並んでいるとき、全く興味が湧かない、という人は少ないのではないのでしょうか。
フラスコ内でアミノ酸を作ったミラーの実験のくだりを読んだとき、私は一昨年読んだ「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を思いだしました。
こういう実際の研究とフィクションが重なる部分がたまらなく好きなんですよ。

この本は専門的な内容を本当にわかりやすく面白く書かれているので、生物に興味がある高校生以上のヒトには本当におススメ。

・死に至る病 
 キェルケゴールの新訳です。講談社文庫から発刊されている方を読みました。
絶望こそ死に至る病…というのは有名な話なので、私が何かに絶望したのではないかと勘繰る方もおられるかもしれませんが、そういうわけではないのでご安心ください。
刀削麺を食べた際に「中国文化において宇宙とはなんなのか」と妄想が広がり、なんやかんやありまして、「死に至る病」にたどり着いた…というのが真相です。
全く

元々私はニーチェが好きなのですが、キェルケゴールは今まで読んだことがありませんでした。
昔の人たちの人生観や宇宙(世界)観というのは、非常に感覚的でありながら論理的に解釈していこうという試みがなされているように思うんですよね。
上で述べた「生命の起源」もある意味では宗教に近い領域に触れていますし、生命や物理を知るほどに神の存在を感じるのはあるあるだと思います。

皆様いかがでしょうか。2024年12月には「星を継ぐもの」シリーズの最新作「ミネルヴァ計画」も出ましたし、今年も頑張っていきます!