Good News

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2023年05月24日
池田理化賞その他
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池田理化賞の応募期間中に、弊社のスタッフから「すごいニュースがありますよ!」と連絡を受けました。
送られてきたURLをクリックすると、「世界初 九州大学が大きな副作用ないがん治療法を開発」というニュースが目に飛び込んできました。
新しい免疫細胞療法かなと思いながら動画をスタートすると、ニュースには以前見たことのある顔が登場していました!

2022年度の池田理化賞の採択者、九州大学大学院工学研究院の新居輝樹先生でした。
ニュースでは 新居先生のチームが腫瘍に炎症を誘発する「MacTrigger」という細胞を開発し、この機能によってがん細胞が炎症によって排除される仕組みを見出した、というものでした。
この免疫細胞による排除は、生物の免疫機能に基づいているため大きな副作用もないと考えられています。ただし、実用化にはまだ10年ほどの時間がかかるとのことです。

関連する新居先生の研究論文では、マクロファージに「がん細胞に到達することでTNF-αを放出する機能」を持たせ、NK細胞や細胞障害性T細胞ががん細胞を攻撃するメカニズムを提案しています。
Engineered macrophages acting as a trigger to induce inflammation only in tumor tissues - ScienceDirect

新居先生が池田理化賞で採択されたテーマは「間葉系幹細胞が腫瘍組織でのみプロドラッグを活性化する新たながん治療」です。
この研究では、直接的に腫瘍を攻撃するのではなく、間葉系幹細胞の機能を活用するアプローチが評価されました。がん治療におけるドラッグデリバリーシステム(DDS)の研究ではさまざまな方法が試されていますが、新居先生の研究は独創的なアイデアが光っています。

新しい治療方法はその薬効や安全性を確認するために非常に多くの時間と労力を必要とします。これらの研究を基に新しい治療方法が開発されることを願わずにはいられません。
ご縁があった先生方がこのように注目されることは、我々にとっても非常に喜ばしいことです。少しでも多くの研究が実るきっかけとなったなら幸甚です。是非訪問している営業社員にも話しかけてみてください。きっとすごく喜ぶと思いますよ!

そんな新居先生のインタビュー動画はこちらからどうぞ。
2022年度「池田理化賞」採択者インタビュー 九州大学・新居先生 - YouTube